高気密高断熱とは?【マクロホーム大阪】

マクロホーム大阪

日本住宅新聞 平成27年6月5日掲載

少数精鋭で営業しない「高気密高断熱住宅」のみ販売

京阪神地域(京都府亀岡市、堺市、高槻市、神戸市垂水区等)の広範囲をカバーしているマクロホーム㈱(大阪府池田市、諸岡健二社長)は少数精鋭で、実績を伸ばす。
大工である父親と現場監督の社員と諸岡社長の3人。平成18年6月に同社を設立。扱う家は高気密高断熱住宅の「FPの家」がメイン。その分商圏戦略はせず、「FPの家」を望むお客様があれば動ける範囲で足を運ぶという。
同社の顧客は、住宅に関する知識が豊富で主に建替えを考えている40代以降の方が多い。
しかも建てるまでに1年から2年を費やすという。医師を始め資金的には余裕があり、ハウスメーカーや競合他社と同社の家づくりの違いを比較した上で同社に依頼する。諸岡社長は大学卒業後、大手ハウスメーカーで営業を経験し成績もトップクラスだった。
その後大手建材メーカーに転職し工務店支援の業務に携わる。そして独立し当初は社員(営業)も雇うが全く受注が取れずやむなく解雇。現場監督の社員も退職し、諸岡社長一人になる。
同社は高気密高断熱住宅しか作らない。その分商圏も広く見込客の元へ頻繁に訪問もできない。
今後どのように販売していくべきかを試行錯誤した結果、ハウスメーカー時代に取った頻繁に見込客に連絡を取る手法から、その逆で一切電話も訪問もしない、つまり営業しないというスタイルを選択した。
チラシにも「電話もしません。営業しません。聞きたい事があったらメールを下さい」と明記している。さらにWEBサイトを充実させ、「高気密高断熱」で検索した方の問合せから、受注を獲得していった。

同社の住宅は長期優良住宅が標準仕様で、様々な助成金も活用しながら少しでもお客様の費用負担を減らす努力をしている。
また、高気密高断熱住宅は体感してもらうのが一番わかりやすいと自宅を「FPの家」で建てモデルハウスとして活用している。この他には工事中に撮りためた写真をDVDにしてプレゼントを行い、OB客のために忘年会を開催し、そこに新規の見込客も招待し、交流を図る。
社長の手作り季刊紙を発行し好評を得ている。最近ではリフォームにも力を入れ始めこちらでも助成金活用している。
「当社は宣伝に一切経費を使わないので、こういったOB客サービスができます。今後は若い方々の希望に添う家造りをどうすべきか考えていきたい」と語る諸岡社長。今後の取り組みに期待したい。